

主な皮膚疾患
形成外科・皮膚外科
疾患名を押下すると詳細が表示されます。
皮膚潰瘍
皮膚潰瘍とは、皮膚が様々な原因で侵害され、それが進行することによって生じる組織の欠損です。皮膚の表皮レベルまでの浅い欠損を「びらん」それより深部まで及んだものを「潰瘍」と言います。 これは小さなキズから発生し、知らず知らずの間に治りにくい皮膚潰瘍になってしまいます。キズを作らない予防や早い時期のキズ治療が重要ですが、生じてしまった皮膚潰瘍には重点的治療が必要になります。
陥入爪・巻き爪
陥入爪とは、爪の角や側面が皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態です。痛みや赤み、腫れなどの症状が現れます。巻き爪(弯曲爪)は、爪の端が内側に巻いている爪の変形です。 間違った爪の切り方、靴のサイズが合わない、歩行や運動の習慣などによって生じます。
当院では、痛みの原因に応じて、テーピング法、人工爪作成、弾性ワイヤーによる矯正などの治療を行っています。
熱傷(やけど)
熱傷(やけど)の受傷原因は様々で、日常的にありふれた外傷ですが、その治療には初期から専門的な施設での治療が必要なこともあるので、その重症度を出来るだけ正確に判定することが重要です。重症度の判定には、その深さと受傷した範囲が重要になります。さらに、受傷部位や年齢、基礎疾患の有無なども考慮し総合的に判定します。軽症・中等度症の場合でも治った傷跡(瘢痕)がケロイド、拘縮(引きつれ)などの後遺症を起こすこともありますので注意が必要です。
ほくろ・老人性いぼ
ほくろと老人性いぼ(脂漏性角化症)は、どちらも皮膚の良性腫瘍で、加齢とともに現れやすくなります。老人性いぼは、皮膚の老化現象のひとつで、顔や頭部、体幹などにできます。 治療するには、液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザーによる削切、 外科的切除などがあります。
アテローム(粉瘤)
アテローム(粉瘤)は、皮膚の下に袋状の組織ができて、角質や皮脂がたまってできる良性の腫瘍です。 はじめはあまり目立たず、触れると小さなしこりがあるように感じます。この状態では特に問題はありませんが、アテロームはサイズが大きくなったり、独特の臭いを生じるようになったり、細菌感染などにより炎症を起こすことがあります。 炎症を起こして熱を持ち、化膿して強い痛みや腫れを生じた場合には、できるだけ早く膿を出す処置を行う必要があります。
脂肪腫
脂肪腫は、脂肪細胞が良性化した腫瘍で、皮膚の下にできる柔らかいしこりです。通常は痛みなどの症状はありませんが、大きくなる可能性があるため、定期的な検診や治療が必要になります。
悪性腫瘍
皮膚の悪性腫瘍(皮膚がん)の特徴は、症状が目に見えるため早期に発見が可能なことです。早期発見し、早期に治療を開始すれば手術などで完治する可能性は高いとされています。 実際には腫瘍が大きく成長するまで医療機関を受診せず、受診された時にはすでに病気が進行している方も少なくありません。皮膚がんの早期発見のために、皮膚に異常がある場合にはご自身で判断せずに一度ご相談ください。